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【投資参謀マンガー】ウォーレン・バフェットの相棒、チャーリー・マンガーの伝記的本をレビュー

投資本
のびのび君
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チャーリー・マンガーってどんな人ですか?

のびせん
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ウォーレン・バフェットを世界一の投資家に押し上げたブレーンです。

ウォーレン・バフェットは世界一有名な投資家ですよね。バフェットの相棒がチャーリー・マンガーです。「投資参謀マンガー/ジャネット・ロウ著」は伝記的な要素を持っていて、チャーリーのバックグラウンドや投資哲学を学ぶことができます。

「投資参謀マンガー/ジャネット・ロウ著」の概要とレビュー

チャーリー・マンガーはウォーレン・バフェットが会長を務める投資持株会社バークシャー・ハサウェイの副会長です。

本書は財務諸表の読み方や投資手法を集めた本ではありません。チャーリーの人生や哲学、投資やビジネスを学ぶことができます。個人投資家は本書を通じて、正しい価値観と自分に合った投資哲学を見つける必要性を理解できるようになると思います。

のびせん
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今はkindle版しか売られていませんでした。紙で読みたい方は図書館で探してください。

世界一の投資家バフェットを陰で支えた男 投資参謀マンガー
マンガーとはだれか? 投資の教祖ウォーレン・バフェットのパートナーであり、ブレーンである。しかし、この人物について書かれた文章は、これまであまりに少なかった――この本が出版されるまでは。 実業家であり、弁護士、そしてバフェットのジョークには...

「投資参謀マンガー/ジャネット・ロウ著」から学べる内容

チャーリーマンガーの人生哲学

ウォーレン・バフェットもそうですが、チャーリーもかなりの読書家です。彼の子供たちは父親のことを「本に足が生えたような人」と呼んでいるそうです。一貫して独学と自分で構想や概念をくみ上げていく力強さを学ぶことができます。

また、弁護士をやめた経緯に以下の記述があります。

「無理難題を吹っかけてくるクライアントのために必死でがんばってどんなにうまくやったって、たいていそれに対する見返りは、同じように無理難題ばかり言うクライアントのためにまたもや同じことを繰り返すってことだよ。」

~ 中略 ~ 弁護士として他人のために働くのはもうコリゴリだったんだ。」

投資参謀マンガー

「弁護士という仕事自体には資本的価値がないから、働かなくなったら収入がなくなる」という記述もあります。人生哲学のポイントは以下の通りです。

チャーリーマンガーの人生哲学
  •  正しい価値観はものすごい財産
  •  自己憐憫は害悪
  •  まずゴールして、できる限り立派な行動をとる
  •  弁護士として他人のために働くのはコリゴリ
  •  成功には大量の読書が必要、知識をビジネスに結び付ける
のびせん
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稼ぐ力と資本を増やす力は別です。本質を理解しましょう。

株式投資・ビジネスの本質的価値を理解する

業種によっては自然と1社の独り勝ちになることが書かれています。炭酸飲料のコカ・コーラ、ハンバーガーのマクドナルド、検索エンジンのGoogleなどが分かりやすい例だと思います。

「株価の50%下落に耐えられないなら、初めから買うべきではない」という記述もあります。「質の高い株」「内在価値」など、どうやって見極めるんだというところは独学で自分に合った方法を見つける必要があります。独学の重要性、万人に当てはまる投資戦略は存在しないことを本書は教えてくれます。

株式投資・ビジネスの本質的価値を理解する
  •  業種によっては自然と1社の独り勝ちになる
  •  株価半値に耐えられないなら、初めから買うべきでない
  •  質の高い株に長期投資することは豊かさの保証
  •  永遠に廃れない「内在価値」を見て株式を売買する
  •  自分に合った投資戦略が必要

バフェットを世界一の投資家に押し上げる

チャーリー・マンガーの一番の功績はウォーレン・バフェットをバーゲン株買いからバリュー投資家へと、変革するように促したことです。バフェットの師匠はベンジャミン・グレアムですが、グレアムの投資手法が時代遅れになった後もバフェットは自分をなかなか変えられずにいました。

ベンジャミン・グレアム

アメリカの経済学者・投資家でウォーレン・バフェットの師匠。コロンビア大学でバフェットを教えた。著書「株式投資の原則」は古典的名著(難解+時代が違いすぎて個人的には理解が難しい)。価値投資という投資戦略の基盤を築いた。現在でも「シケモク投資」「ミスターマーケット」「安全域」などの概念が良く使われる。

その他、バークシャー・ハサウェイの重要イベントについて書かれています。「言語道断号」はバフェットが購入した社有ジェット機です。バフェットは飛行機関連でたびたび失敗しています(本書では詳しくは書かれていません)。また、ミューチャル・ファンド(投資信託)に関しては悪名高いLTCMのことも書かれています。

バフェットを世界一の投資家に押し上げる
  •  バーゲン株買いからバリュー投資への変革
  •  シーズ・キャンディー
  •  GEICO
  •  コストコ
  •  ソロモン事件
  •  言語道断号
  •  ミューチャルファンド(投資信託)について

困難な状況での振る舞い、家族との関係性

チャーリーは辛辣な表現や、決して礼儀正しくない態度から誤解されることもありますが、誠実で正しい価値観を持った人間です。家族との関係も全体的には良好なようです。個人的に好きな文章を2つ引用します。

チャーリーはこんなことを言ったことがあります。「仮に自分が深夜に帰宅して『父さん、この死体を地下に隠すのを手伝ってよ』と言ったとしたら、父親は起きてきてそれを手伝ってくれただろう。そして明くる朝の仕事にでかけるときに、チャーリーがやったことの間違いを気づかせようとしただろう」ってね

投資参謀マンガー

マンガーは、彼とバフェットは抜け目ない卑劣な蓄財家として歴史に名を残したくはないと思っていると、かつて語っている。「友人や家族にとって、単なる紙切れによってだけ記憶に残る人間にはなりたくありません」

投資参謀マンガー

チャーリーは子供を白血病で亡くしています。また、自分が失明するかもしれない危機的な状況にも理性的に対応しています。困難の時にもぶれずに歩き続ける姿勢は胸があつくなります。

困難な状況での振る舞い、家族との関係性
  • 離婚、再婚、大家族
  • 長男が白血病で早世
  • 左目を失明、右目も手術
  • 父親との関係
  • 家族との関係

チャーリー・マンガーらしい発言の面白さ

チャーリーの魅力の一つに発言の面白さがあります。本書に出てくる二つをどうぞ。

罪のとらえ方についてもチャーリーは合理的だ。色欲、暴飲暴食、怠惰などの罪は、もちろん避けるべきものと考える。それにもかかわらず、彼はこれらの罪には理解を示す。たとえうたかたであっても、瞬時に喜びをもたらすものだからである。一方で、彼はねたみを七つの大罪のうちでももっとも愚かな罪だと考える。なぜならなんの喜びも生まないからである。ねたむという行為は、それをする人を喜ばせるどころか惨めにさせるだけなのである。

投資参謀マンガー

「つまり、インデックス型ファンドに投資すべきだということなのでしょうか? その答えは、あなたが平均よりもはるかにうまく投資をすることができるか、もしくは、ほぼ確実に、平均よりはるかにうまく資金を投資してくれる人を見つけられるか、ということによって決まります。そしてここが、人生の面白いところなのです。」

投資参謀マンガー

自分に合った投資哲学を見つける努力を続けよう

投資をこれから始める人に本を3冊渡せるとしたら、そのうちの1冊は本書になると思います。初心者には難しいかもしれませんが、繰り返し読むに値する本です。読んだことのない方、読んだことはあるけど内容を忘れてしまった方はぜひ手に取ってみてください。

世界一の投資家バフェットを陰で支えた男 投資参謀マンガー
マンガーとはだれか? 投資の教祖ウォーレン・バフェットのパートナーであり、ブレーンである。しかし、この人物について書かれた文章は、これまであまりに少なかった――この本が出版されるまでは。 実業家であり、弁護士、そしてバフェットのジョークには...

株式投資でFIREを目指す労働者(アルバイト・サラリーマン)向けのブログを書いています。投資原則のまとめ記事も読んでいただけたら嬉しいです。

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